進学した方がいい?

こんにちは!仮り暮らしの徳永です。

今回のお題は「進学した方がいい?」です。

この記事を書こうと思ったのは、中学生や高校生から「早く働いて自立して家を出たい」という相談を受けているからです。

私は、相談文の雰囲気から進学できる余地がある場合は「いやいや、日本はまだまだ学歴社会だよ、進学はした方がいいよ」「未成年なんで、自立で不動産屋さんで部屋を探すとき、親御さんの承認とハンコが要るよ」という回答をしています。

結論から言うと

進学できる雰囲気が残っているなら、進学した方がいいです。日本では中卒/高校中退/高卒でできる仕事は限られていますし、生きていけなくもないけど、宝くじが1億円が当たるとかよっぽど良い職場に恵まれでもしないかぎり、人生ウルトラ級ハードモードに突入です。

中卒/高卒/高校中退でも生きていける?

生きていけるかどうかという2択なら、生きていけます。都会ならそれなりに仕事もあります。地方はどうでしょうね、調べてないので分からないです。

でもそこに「自分が必要とするだけの娯楽を心から楽しむことができ、かつ仕事に不満を持たず、または転職の機会に恵まれ、精神的・肉体的に豊かな生活を営むことができるか」という質問に変わると、答えは「No」です。いや、一部はいます。ごくごく少数ですが、能力と努力とひらめきと運で生活できる人はいます。

ちなみに、頑張って高卒認定試験に合格すれば「高校を卒業したと同等」とみなされますが、世間的には高卒認定試験<高校卒業の構図です。さらに言うと、高卒認定試験を通って大学に入学、卒業しましたという人には「なんで高校行かなかったの?ねぇなんで?」と質問されるのがほとんどでしょう。

なお、国家資格にしろ民間資格にしろ、中卒/高校中退でも取れる資格はあります。会計士とか宅建とか他にも色々。あるっちゃありますが、並々ならぬ努力が必要ですし、取得のための手続きは全て自分でやらなければなりません。試験勉強はもちろんですが、試験の申込や受験料の支払い、合格/不合格だった時の手続きや登録とかも全部です。

ちなみにいうと、求人誌で「対象者:高卒以上、学歴不問」というのをちょいちょい見かけますよね。

大学受験には高卒(もしくは高卒認定)が必要

日本の大学の受験資格は、ほとんどが「高卒もしくは高卒認定試験に合格していること」です。つまり高校中退や中卒では受験資格がありません。中卒者がなんとかして高卒認定をとっても、待っているのは大学受験です。難易度は高卒認定のそれとは格段に違います。

勉強勉強の日々にあなたはどれだけ耐えられるでしょうか。「簡単じゃん」と思うかもしれませんが、少なくとも半年間、朝から晩まで風呂トイレ食事仕事以外のすべての時間で勉強することができないなら無理だと思います。おまけに競争者は高卒者だけではありません。浪人生もいます。入学する気はないけどなんとなく・記念に受験するという人もいます。そういう人たちもいる中で、あなたはどのくらい点数を取れるでしょうか。

なんでそこまで進学推しなの?

日本は、体裁としては「学歴不問」になりました。でも実体で言うと、日本の企業はまだまだ学歴が重視され、世間的にも学歴が重視されています。「三流大学」「一流大学」といった言葉が消えないのもその表れです。おまけに給与設定も高卒組の方が進学組より低いです。

また、面接では「大学では何をしてたの?」という質問は定石ですし、「大学を中退した理由は?」も聞かれます。もちろん進学していなくても採用してくれる企業はありますが、とても少数でしょうし、給与設定も嘘みたいに低いところがほとんどです。

海外ドラマでは「いやウチはハーバード以外からは採用しない」と断言している企業もありますね。日本にそれがないとは言えません。なかにはどこの大学を卒業したかで採用が決まるという企業もありますし、家を借りるにしても買うにしてもまず審査(支払い能力トカ)があるので通りにくくなります。

進学した方がいいのは間違いないです。

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