それ、「甘やかし」ですよ

こんにちは!
仮り暮らしの徳永です。

今回のお題は「それ、「甘やかし」ですよ」です。

甘やかしってなんでしょう。子どもを甘やかす、あの子は甘やかされて育った、自分のときは厳しかったからこの子は甘やかすことにした、などなどよく使われる言い回しですね。

甘やかすの意味

[動サ五(四)]子供などを厳しくしつけないで、わがままにさせておく。「末っ子を―・して育てる」–by goo国語辞書

大事なところなのでもう一度書きます。

子供などを厳しくしつけないで、わがままにさせておくことです。

ダダを捏ねる子どもを黙らせたい一心で、子どもの言いなりになっていませんか?

喧嘩した時、我が子可愛さに我が子をかばい、相手の子の言い分をつぶしていませんか?

わがままを言うのも可愛いよねと、約束したことを放り投げている子にデレデレしていませんか?

子どもに嫌われたくないがために、悪いことをしたとしても我が子を叱らず相手を責めていませんか?

子どもは甘やかせば甘やかすほど「自分の言い分は何でも通るんだ」「自分は何をしても許される特別な存在なんだ」と勘違いします

大きくなってから慌てて修正しようとしても遅いのです。その頃にはもう「自分は王様だ」という思想に囚われて、ちょっとやそっとじゃ人の意見を聞こうとしません。叱責者を「うざいヤツ」とみなし、ますます孤立していく一方です。

甘やかされて育つとどうなる?

自分より秀でた子、かわいがられる子に嫉妬します。嫌いなものごとは避けて育ってきたので、例えば勉強や習い事を続けることができず、身に付きません。好きなことへの集中力は素晴らしいものがありますが、何か辛いことがあった時にこらえて我慢した経験が少ないので、ちょっと躓くと全てを放り投げます。かなりの飽き性です。

また、集団生活になじむことができません。お家の中では自分がやりたいように自由に過ごしてきたのでルールを守ることができませんし、なぜルールを守らなければいけないのかが理解できません。このため集団生活をとても窮屈で嫌な物だと認識します。

そして、めったに叱られないという温室で育ったので1つ注意されるとズンドコ落ち込みます。あの人は自分のことが嫌いなんだと思いこみ、親に自分の主観で都合が良いようにチクり、親がそれを信じてモンスターペアレントと化し、学校に怒鳴り込むのです。

正気に戻った親が軌道修正しようとしても時すでに遅し。甘やかされまくった子どもは親の叱責に耐えることができず、「どうしてそんなこと言うの?僕(私)のこと嫌いになったの?」と自分のすべてを否定されたように感じてしまい、親すらも敵になってしまいます

さぁ、どうなるでしょうか。外にも内にも敵だらけ。自分の何が悪いのか、分かっているけど認められない。認めたくない。だって今まではOKだったから。急にアレはだめコレはだめと言われてすごく窮屈。毎日が嫌だ。鬱憤を晴らしたい。

それらが積み重なった結果の一つとして、いじめや引きこもり、非行が始まるのです。

ついでに言えば、そうやって過ごしてきたのでまわりの人間は「仲良しの友達」ではなく「家来」だと思ってる場合もあります。ヨイショされて悦に浸ってることもありますね。

そうなる前に

数々の育児本を読むのは結構です。「親」として先輩となる人の意見も参考になるでしょう。でも、そこに書かれていることや彼らの言うことはインターネット上の情報と同じで、正しい情報もあれば誤っている情報もあります。自分で取捨選択することが大事です。

物事の本質を見ましょう。なぜ叱らないのか。なぜ甘えさせるのか。なぜそういう言葉がけをするのか。

本が言っていることは「何があっても絶対に叱るな」ですか?「何を言われようとも徹底的に甘やかせ」ですか?違いますよね。

どういう人間になってほしいのかを見失わないようにすれば、甘やかされ大魔王には育ちません

 

それでは、今回はこの辺で。
*あえて大げさに書きました。
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