こんにちは!
仮り暮らしの徳永です。
今回のお題は「それ、毒親?」です。
最近、自分に都合が悪いと何でもかんでも「毒親」と断じる子が多いように感じます。
子どもが将来、自分の力で生きていけるようにするために厳しく言うことは必要です。宿題をしなければ叱る、言うことを聞かないで悪さをしたり、健康を損ねていたりしたら叱る。当たり前のことです。
一方、毒親というのは、「自分の思い通りの人間」を造ろうとしている、もしくは「親が見栄を張るために」子育てをしているような親のこと、また、過干渉だったり子どもに依存したりする親のことを言うのだと、徳永は思っています。
本当に毒親ですか?
例えば、高校生に対して「20時までに帰ってきなさい」というのは普通のことです。女の子だとなおさらです。知らない男に尾行されたり暴行に遭ったりするかもしれないリスクを考えると、当然のごとく「早く帰りなさいね」と言うでしょう。
例えば、宵っ張りで朝起きられず学校に行けないとか成績が落ちたとかで子どもを叱るのも、当たり前のことです。これは夜までアルバイトして、(人間関係に問題が無いのに)学校生活に身が入らない場合でも同じことが言えます。起立性調節障害みたいに病気や障害である場合は別ですよ。
きょうだい間格差は微妙な所です。成績の良し悪し、努力家かそうでないか、素直かそうでないか、友達の多い少ないにかかわらず、愛情は均等にあるべきだと思います。
しかし親の心情からすれば、下の子は勉強もせず成績は常に赤点、努力が嫌いで遊びだけはしっかり楽しみ、親の言うことはまず聞かず屁理屈ばかりで自分の非を認めない。でも上の子は「よく学びよく遊べ」を地で行き、親の言うことを良く聞く。そういうきょうだいなら、上の子の方を可愛がろうとするのも無理はないでしょう。このケースで「兄(姉)ばかり構っている」と思い込むのは、自分の振る舞いを棚に上げてると思います。
ただし、このケースのとき、上の子ばかりをえこひいきするのは毒親です。例えば明らかに上の子が仕掛けた喧嘩なのに親が下の子を責めるとか、きょうだいが親の手伝いをしたときに上の子だけを褒めるとかです。
じゃ、毒親っていうのは?
毒親というのは、先に述べたように「自分の思い通りの人間」を造ろうとしている、もしくは「親が見栄を張るために」子育てをしているような親のことです。この他にも、過干渉だったり、子どもに依存したりするのもあります。参考までに、いくつか記事を書いてますのでぜひご覧ください。
毒親は子どもの気持ちなんかこれっぽっちも考えていません。いや、考えていると思いこんでいます。自分は正しいと信じているのです。
子どものために良い教育を与えようとする気持ちは親として普通の気持ちです。でもそれは、子どもが高負荷を抱えていないことが前提です。消えたい死にたい全て投げ出したいと考えるほど追い詰めるのは教育虐待だとさえ言えます。
子どものために人づきあいを選別するのは言わずもがな、差別の始まりです。ただし、やくざの子分やオカルト宗教を信じている家族との付き合いや、いじめっ子に気に入られたいがために仲良くしているなど、子どもにとって本当にマイナスな人づきあいは別ですよ。
子どものために進路のレールを敷きたい、なんなら道端の小石でさえも取り除いてやりたいと思うのも、親としては普通の気持ちです。でもそれは、子どもの気持ちをないがしろにしかねない行為です。そこに子ども自身の前向きな気持ちが無いと、子どもはただ毎日義務的になんの感動も喜びもなく、ただただ無感情に、いやもしかしたらマイナスの気持ちを抱えながら日常を過ごすだけになるでしょう。
本当に毒親ですか?
ここまでご覧になっていただいた感想はいかがでしょうか。当たり前の躾を、やれ毒親だ虐待だと過剰反応してないでしょうか。私はどうもここ最近、親として当たり前のことをしただけなのに「毒親だ」と決めつける声が多い気がしてなりません。
それでは、今回はこの辺で。
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