正社員じゃなくてもいい?

こんにちは!仮り暮らしの徳永です。
今回のお題は「正社員じゃなくてもいい?」です。

*ここでは正社員以外を「非正規社員」と統一します。
*これは徳永の気持ちであって、非正規社員でいいじゃん派を攻撃する内容ではありません。

ちまたでは「正社員になってもいつ倒産するか分からない。終身雇用制度は崩壊した。だから非正規社員でもいい」という意見がありますし、ネットで「非正規社員でいいじゃん」とググれば出てくる出てくる肯定派の意見。

無理して就職して精神を壊すより非正規社員の方がいいとか、非正規社員の方がアフターファイブを確保できるとか、非正規社員の方がダブルワークできるから稼げるとかまぁ色々出てきます。うっかり「あ、非正規社員でもいいんだ」と思ってしまう内容です。

結論から言うと

私自身がいま(2019年6月時点で)派遣社員なので、メリットデメリットがよく分かります。

「派遣でいいじゃん」ですって?全然良くないです。都合のいい言葉に踊らされないでください。

将来的には起業したいとか、ちょっとやりたいことがある、とかでなければ、「派遣(≒フリーター)でいいや」という決断はまだ待ってください。将来のあなたのために。

なんで?

雇用が不安定だし、個人の経済的な信用度が低くなるし、毎月安定収入があるとは言えないし、いつ派遣契約が終わって貧乏生活になるか分からないし、経験やスキルもそこそこまでしか積めないし、いいことありません。

POINT☆雇用が不安定

非正規社員さんは3か月ごとに雇用契約を更新するのが一般的です。つまり3か月ごとに無職になるかもしれないのです。

Q. え、でも3年ルールとか5年ルールとかあるじゃん。その期間ちゃんと働けば、時が経てば自動的に正社員になれるんでしょ?

A. 違います

正社員になれるのではなく、ただ単純に、雇用期間が「有期→無期」に変わるだけです。給与や有休・冠婚葬祭休暇などの待遇は(企業にもよりますが)一切変わりません。

しかも自分から「雇用契約変えてね」と言わないと何も変わりません。もっと言うと、更新期限が来る直前に「もう来なくていいよ」「次回の更新はありませんよ」と言われるパターンが横行し社会問題になっています。いわゆる「派遣切り」です。最低な行為ですね。

ちなみに3年ルールはアルバイトや派遣社員、5年ルールは契約社員に適用されます。詳しくはググってね。

ついでに言うと、30歳を過ぎると雇用ががくっと不安定になり、36歳からは求人誌からの応募すらも通らなくなります。「年齢:キャリア形成のため35歳まで」という条件の求人がほとんどだからです。

いきなり「じゃ3か月後からは契約更新しませんので。今までありがとうございました」なんて言われたらどうしますか?平静でいられますか?

POINT☆個人の信用度(金銭面)


クレジットカードを作る時、家や車を借りる/買う時など、人生のあらゆるシーンにおいて「個人の経済的な信用度」が問われます。審査で一番みられるのはその人に支払い能力があるかどうかです。

家や車を買う時に何百万円も何千万円もポンと出せる人はそうそういません。なので一般的には、例えば毎月おいくら万円を何十年間払い続けますという契約で家や車を買います。

おしゃれな鞄や洋服も、例えば1万円の買い物を毎月5千円ずつ2か月間払います、という契約を交わして買います。いわゆる「ローン」「クレジットカード払い」「リボ払い」です。

*クレジットカード払いの方が支払金額に応じてポイントが貯まるという利点もあるから現金払いはしない、という考え方もありますね。

いずれにせよ、正社員の人なら毎月安定収入があるので払い続けることは可能だとみなされますが、非正規社員はおおよそ3か月ごとに雇用が不安定になります。

なので大きいお金が動く商売においては、非正規社員は「あんた本当に払えるの?これから毎月この金額を?本当に?」と疑われ、審査に通らないことが多いのです。

最近は非正規社員でも審査に通る場合がありますが、利息が高かったり支払いが滞った時の督促がヤバかったりと、いわゆる「甘い話には裏がある」状態です。闇金なんてまさにソレですよね。

POINT☆個人の信用度(人間関係)


全員が全員ではありませんが、非正規 = だらしない、という見方が一定数、あります。責任を持てないとか、仕事ができないとか、楽してるとか。なので、異性と合コン・お付き合い・結婚するとき・子どもができたときに肩身の狭い思いをすることがあります。この辺りは「彼女 派遣社員」「彼氏がフリーター 付き合う」「子どもの親 非正規」でググってみて下さい。ちなみに、徳永も、特別な理由がないかぎりは同意見です。

ついでに言うと、非正規だとよほど高待遇の契約でないと、子どもを育てるなんて金銭的にも体力的にも精神的にもできません。断言します。

POINT☆経験やスキル


ほとんどの企業において、非正規社員と正社員では仕事内容が区別されます。正社員にしか入れないエリアもありますし、正社員にしかできない仕事も当然あります。極端なことを言うと、正社員は作成する資料のためにデータを集めたり関係者と会話したりしますが、非正規社員はお茶出しとか言われるがままに資料を作るとかしかできません。

当然、転職しようと思ったときにスキルを持っているのは正社員の方です。非正規社員はアピールできるものが何もない、という場合もよくあります。あと、正社員は人脈を広げられることが多いので「転職したいんだよねー」と思った時に人脈を頼ることができる場合があります。

POINT☆財産


当然ですよね。正社員は交通費支給があります。ボーナスも出ます。1年働くごとに給与が上がっていくのが一般的です。家賃補助がある企業もあります。寮がある場合は、家賃2万とか3万とかもザラです。

でも非正規は給与が変わりません。ボーナスは無いのが普通ですし、交通費だって出ないところがほとんどですし、家賃補助や寮なんて普通はありません。

つまり収入が全然違うし、資産形成に回せるお金が1桁も2桁も違うのです。

■まとめ
以上、徳永が「フリーターでいいや」と思わない理由を色々あげました。あなたの知人さんに、特別やりたいことがないにもかかわらず、「楽だから」という理由で派遣社員を選んでいる人がいませんか?危ないですよ。

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