毒親に毒親だと自覚させる方法

こんにちは!
仮り暮らしの徳永です。

さて、今回のタイトルは「毒親に毒親だと自覚させる方法」です。

結論から言うと「無い」です。毒親は自分がやってることは正しい、すべて子どものためになる、今は子どもが幼いから分からないだけで将来的には分かってくれると本気で信じています。

毒親は自分を疑わない

子どもが何を言おうが、周りが何を言おうが聞く耳を持ちません。「だって子どものためだから」で全てイケる、自分が正しい間違ってない、むしろ間違ってるのはこの人だと思いこむ、それが毒親です。

周囲の「それ、子どもが自立できなくなるよ」というありがたい忠告も、「あんたそれ、毒親になってるんじゃない?」という第三者から見た自分の姿も、子ども本人からの「お母さんもうやめてよ。干渉しないでよ」の言葉もなんのその。

だって子どもにさせると失敗するのが目に見えてるじゃん。なら親が先回りしてやってあげなきゃじゃん。私は良かれと思ってやってあげてるのに意見するとか、何様なの?ウチの子が失敗したら責任取ってくれるわけ?あんたの子が失敗するのはあんたの勝手だけど、ウチの子を巻き込まないでよね。くらい思ってます。

毒親は自覚しようとしない

毒親は自分の所業を疑いません。アレもコレもすべて「やってあげた」ことになっているので、感謝されこそすれ、責められるいわれはないと思いこんでいます。

また、良くも悪くも、自分の子育ては間違ってない、カンペキだと思っています。だから人からの指摘や忠告を受け入れず、鼻で笑います。自分の考えに過ちは欠片も無いからです。むしろ、自分があの時ああしたからこの子がこうできるようになったのだ、失敗しないで済んだのだと、自信を持っています

自分の考えは正しいのだと信じて疑わないので、軌道修正には大変な労力がかかります。今までのウン年間はその考えで過ごしてきたのですから、今更変えろと言われると混乱が生じるのです。

毒親だと自覚するのは成人後

仕事で失敗して鬱になって休職して辞めて人間関係が怖くて引きこもりになって鬱も治らない。よくあるパターンです。私はもう何度もこの手の記事を見ました。仕事で失敗するのは、人間生きてれば遅かれ早かれ直面する壁です。仕事で失敗しない人間はいません。それをどう乗り越えるのかは、その人次第です。周りの人に相談するか、自力で何とかしてみせるかです。

過干渉タイプの毒親に育てられた子どもは、こういった困難を解決することができません。子どもの頃から、失敗フラグを親が回収してきたので、対処の方法が分からないのです。子どもであるうちは親や学校に守られながら毎日を過ごしていたのが、社会に出ると自分を守れるのは基本的に自分だけ。親はいない、先生もいない。ああどうしよう。

蝶よ花よと大事に育てられた子どもがいきなり味方がいない所に放り出されたら、そりゃあ挫折するのも早いでしょうし、復活するのも難しいでしょう。そんな彼ら彼女らが頼るのが親です。中には親に知られることを徹底的に回避して自殺に追い込まれる人もいます。

失敗して浮上できない子どもの姿を見て初めて、親は自分の子育ての過ちを悟ります。いや、中には悟らない親もいます。「なんでお前はできないんだ」と責める親すらいます。

良薬は口に苦しと言いますが、どんな忠告も指摘も助言も、毒親にとっては苦いだけで、良薬にはならないのだということが良く分かります

ちなみに、この論法で行くと「子どもが成人後に失敗しなかった場合は、成人しても毒親だと自覚することはない」と言っても過言ではありません。それどころか、「お前がちゃんと育ったのは私の尽力があったからだ」くらい思ってても不思議ではありませんよ。

 

徳永は、子どもを育てるということは親がいなくなっても自力で何とかできるように導くことだと思っていますが、過干渉タイプの毒親は「も~、私がいないとダメなんだからぁ~。まだまだ手のかかる子どもねぇ~」などと甘やかします。導くのと甘やかすのを間違えた結果、すべてのしっぺ返しは子どもが喰らうのです

 

さて、今回はこの辺で失礼します。
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