自立しちゃだめなの?

こんにちは!仮り暮らしの徳永です。

今回のお題は「自立しちゃだめなの?」です。

googleで「親 自立 邪魔」と検索すると、それはもうたくさんの検索結果が出てきますね。つまり何が言いたいかというと、子どもが成人して仕事も持って「さぁ自立するぞ」と思った時に、「あなたにはまだ早い」とか「女の子だから一人暮らしは心配」とか言ってせっかくの自立の機会を奪ってしまう親のことです。

永は、自律できるなら自立した方がいいと思ってますので、今回はそこに焦点を当てました。

子どもが自立したいと思うのは成長した証

我が子可愛さに子どもにベッタリな毒親のもとで育つと、それが当たり前になってしまって分からなくなりがちですが、子どもが「親から離れたい」「自分の力で生活したい」と思うようになるのは自然な流れです。本能です。

子どものうちは、物事の善悪やできることできないことを親から教わります。でもそれは、自分なりに考えてやろうとすると親にお伺いを立てる必要があります。買う服の色、食事、趣味や仕事などもそうです。そしてだんだんと「自分の思うようにやってみたい」「もう親から教わらなくても生きていけるだろう」と考えるようになります。これが自立の始まりです。

ところがそれを邪魔する親がいますよね。アレコレ理由を付けて邪魔して、自立したらしたで「アポなし訪問」や「今なにしてる?どこにいるの?誰と一緒なの?」をやらかす親です。星の数ほどいると思います。

彼らは過激ですし、平気でこんなことをやります。
・不動産会社に(無理矢理でも)同行したがる
・部屋決めに過度な口出しをする
・勝手に不動産屋に「あ、この部屋はキャンセルで」とか電話しちゃう
・実家近くでないと文句を言う
・自立したら毎日電話もしくはメール「今なにしてる?」
・当然のごとく合鍵を要求する
・突然の「来ちゃった☆」
・コッソリ不動産屋に行ったとしても、ガサ入れして不動産屋を突き止め、「うちの子はどこの物件にしたの?}

ガサ入れ&不動産屋に尋ねられるのは、徳永もやられました。不注意で名刺が落ちてたらしいです。不動産屋のコンプライアンス意識が著しく犯罪レベルに低くて口を滑らせ、あげくの果てにはオートロックなのに住人に「親です」と言って入れてもらい、でも合鍵は持ってないから玄関ドアを開けられず、部屋の前で待っていたのです。恐怖しかありませんでした。

もしこれが、親から理不尽な暴力を受けていたらどうなりますか?

繰り返しますが、子どもが親から自立しようとするのは正常な流れです。幼少期からだいたい2回、人によって違いますがそのくらいの反抗期を経験し、自立に向けた準備をします。ここで失敗すると親離れできない子どもになります。何をしても親の承認が無いと動けない子どもになるのです。

自立の準備の失敗って?反抗期ってそんななの?

親が反抗期を抑えつける、子どもが選んだことにダメ出しする、常に「イイ子」であることを要求するといった、親の承認ありきの生活を送らせると自立の準備に失敗します

何をしても親の承認が無いと不安でたまらなくて、極端なことを言うと「土曜日に友達と遊んでいい?」とか、「この洋服を買ってもいい?」などなど、些細なことにも全て親の承認を受けたがるようになります

そこまで来たらもう、「自分で考えなさい」と言われるのは見放されたも同然です。三つ子の魂百までという言葉がありますね。

幼いころからそうやってなんでもお伺いを立てさせていたのに、急に「すきにすれば?」なんて言われたら、自分の考えではなく自分自身を否定されたと感じ、とんでもなく不安になりパニックに陥りますどうして?今までずっと言うことを聞いてきたのに、褒めてくれてたのに、なんで急にそんなこと言うの?もっといい子になるから見捨てないで!と。

反抗期は自分で考えて実践することで自分の考え方に自信を持ち責任を学ぶ期間です。たとえば2歳のイヤイヤ期は自分で実践して褒めてもらうことで「努力したからできた」「自分でやってできた」という自己肯定感を育みますし、思春期は「親の指示通りにしなくても大丈夫な自分」を育むと同時に「自分が反抗しても親はそれを受け入れてくれるか?」を観察している期間なのです。

余談ですが、徳永の母は「反抗期なんか存在しない!親に逆らうのは悪い子なの!親の言うことに従うのが当然なのよ、学校で何を教わってるの!」と言い放ちました。なので、私は逆に、反抗期がない子どものほうが心配になります。

親からの自立は育児結果の答え合わせ

過去に虐待されていたなどを除外し、親から自立することは子どもが親に頼らず自分の人生を自分の力で生きていくことのスタートです。つまり親が20年育てた結果がまざまざと出ます。育児の結果は20年後に出るとは、よく言ったものですね。

それを心配だのどうせ一人じゃ何もできないだろうと言うのは、つまりそういう育て方をしたのかな?と思います。料理も掃除も洗濯も、自力で収入を得て生活できるのかも。親が甘やかしていれば、教えていなければ、生活スキルはありません。

まさか友達の家で洗濯機を回すことなんてないですよね。今時、近所のおばちゃんが「塩ひとつまみっていうのは大体このくらいよ」なんて教えてくれますか?

なのに、「どうせ一人じゃ何もできないだろう」と言う(あげつらう)のは、お門違いだと思います。責められるべきなのは、いずれ時期が来たら巣立っていく子どもに生活スキルを与えなかった親御さんご自身です。

親は不死身ではありません。いつかは子どもよりずっと早く死にます。親がいないと何もできないなんて、恐怖ですよ。

ご意見・ご質問・記事リクエストは仮り暮らしHPまで!