こんにちは!仮り暮らしの徳永です。
今回のお題は「ていうか、毒親って何だっけ?」です。気にしすぎるとアレもコレも毒親なの?と思ってしまって挙動不審になっちゃいますよね。まぁ、「私、毒親なのかな」と思う人なら毒親じゃないと思います。毒親ってのは往々にして自覚がありませんから。
定義byデジタル大辞泉
徳永流にすると「子どもの自立心を傷つけ無理やり摘み取るという虐待行為を無意識的・無自覚的に行う親」といったところでしょうか。
Yahoo先生に聞いてみた
約1670万件の検索結果がヒットしました。「毒親とは」というワードでです。それだけ興味関心があり、一部では社会問題化しているのでしょうね。重複記事もあるでしょうけれど。
毒親の特徴(徳永の偏見あり)
・子どもにとって「遊び」「友達・彼氏彼女」「娯楽」は勉強の妨げにしかならない害悪である。
・子どもにとって、人間関係の頂点にあるのは親である。
・子どもの動きは常に把握している。
・子どもは親に自分の動向を把握してもらう義務がある。
・子ども一人にやらせるなんてとんでもない、見張るし干渉もする。
・子どもの物は親の物、親の物は親の物。
・「誰のおかげで生活できてんだ」。
・子どもは親に、産んでくれたことや育ててくれたことを感謝すべき。
・子どもは大人になったら親の面倒をみる義務がある。
・子どもは親に尽くすべき。
・塾も習い事も全て子どものため。友達が勉強の邪魔になるなら切り捨てろ。
・ていうか「明日からウチの子と遊ばないで」を平気でやる。
・友達が何名、彼氏/彼女の名前連絡先親の職業いつものデートコース全て把握。
・友達や彼氏彼女の悪口を言う、欠点しか見ない、我が子の出来の良さの比較対象でしかない。
・子どもが親に秘密を持つことは許されない。手紙も机の引き出しも全て見せるべき。
・上記すべて「子どものためだから。大きくなれば感謝してくれる」と信じて疑わない謎思考。
とまぁ、枚挙にいとまがないほど出てきますね。出せば出すほど「あれ、これって虐待?」と思っちゃいます。優しい虐待と言われるアレでしょう。
本当は全部赤くしたかったんですがそれだと可視性が下がるので自重。徳永が思う「毒親」はこういうものです。「あ、ウチ当てはまるなぁ」「そういうのもあるのか」程度に思っていただければ。
ちなみに毒親は自分がそうであるだなんてこれっぽっちも思っちゃいません。むしろ「子どものためにアレコレしてあげる素晴らしい母親」だとすら思っています。ぞっとしますね。
徳永が母に「子育てで自分が間違っちゃったこと、色々あるよね?」と聞いたら「ないよ!間違ってない!そう思う方が間違ってる!」と即答しました。
毒親に育てられたら
私が聞いた話でこんな話がありました。
幼稚園4歳クラスで「じゃあみんな、好きなところに座ってね。ピアノの前でね。」と言ったところ、他の子はどんどん座るのにその子だけいつまでも直立して動かない。しまいには自分だけ目立っちゃって泣き出した。理由を聞いてみると「好きなところがどこなのか分からない」と言う。教師が「じゃあ、ここに座ったらどうかな?」と言ってようやく腰をおろした。
つまり、親御さんが普段からああしなさいこうしなさいそれはやらなくていいやっちゃだめ、とすべての意思決定をして「子どもが主体的に考える」環境を奪ってきたため、自分でもどうしたらよいか分からず、でも誰にも聞けないし目立つしで困って泣いてしまったのです。
はたまた、こんな話もあります。
お昼ご飯を食べた後の自由時間。お迎えが来るのは決まって15時。なのにその子は何度も「先生、今何時?」「先生、お迎え来る?」「先生、(お迎えまで)あと何分?」と聞く。そしてお迎えまでだいぶ時間が余っているのに片づけて着替えて降園準備完了、他の子はまだ遊んでいるのにじっと待つ。理由はお迎えにくる祖母が躾に厳しく、遅れたら大目玉をくらうから。
おまけにもう1つ。
その子は幼稚園でアニメや人気キャラクターの話を一切しない。その代わり、今の総理大臣がどうのこうの政策がああのこうの、経済が云々と言う。そのため友達と話が合わず、いつも一人でいる。背景は親が「賢い人間になーあれ☆」と、そういうTVや新聞しか与えないから。
どこが「子どものため」なんだか。まるっきり「自分のため」ですよね。子どもがかわいそうです。どうか心身ともに健やかに育ってほしい。
子どもは親の所有物ではない
お人形でもありません。1人の人間です。やってみたいことだってあるし楽しいこと辛いこともあります。
親が「あの映画面白いから一緒に観よう。どうだった、面白かったでしょ」と言われても、「いや別に」で構わないんです。本当に嫌なら同行する必要もない。
よく「親のイエスマンになる子ども」が見かけられます。服も食べ物も全部、親が勧めたものに対して「それでいいよ」。考えてすらもいません。諦めているんです、何を言っても欲しいものは手に入らない、言うとおりにしておけばさっさと済ませることができるのだと。
これまで子どもが欲しいものを与えてこなかった結果の1つだと思います。
さらに言うと、子どもには子どもなりに行きたい学校があり、なりたい職業がある。「東大に行け」「医師になれ」は親の願望でしかありません。
親子は親子?
全国の親御さんにはぜひ、自覚があろうとなかろうと「毒親本」を3冊くらい読んでほしいものです。大事なワードやシチュエーションはどの本にも必ず出てくるので、どの行為がそれに該当するのか分かるでしょう。