こんにちは!
仮り暮らしの徳永です。
189の通話料が、2019年12月3日から無料になりました。「こんなことで通報って大げさかも」とか、「いやまさか・・・でもこの頃どうも・・・」の程度で構いませんので、怪しいなあと思ったら通報してあげてほしいです。自分のためにじゃなくて、その子のために。
いざ子どもが亡くなってから「泣き声が聞こえてたんですよね」と言っても遅いのです。とはいえ、通報しても結局保護には至らなくて、その報復で余計にコトが悪化したりもするのですが…。
189って何の番号なの?
189とは、児童相談所全国共通ダイヤルです。110番とか119番とかと同じように、189番をダイヤルすることで担当者と会話ができます。子ども本人、親、近親者、ご近所さん、どなたでもかけられます。なんなら北海道の子について沖縄在住の親戚が電話しても大丈夫です。
相談できる内容は「あの子が虐待されてます」だけではありません。「言うことを聞かないので叩いてしまう」「子どもが可愛いと思えず、邪魔だと感じている」「同僚が子育てについて深刻に悩んでいる」などでも聞いてくれます。
これまでは携帯電話からだと3分で90円ほどの通話料が発生していました。たかが90円、されど90円。ということは6分話せば約180円、9分で約270円。なかなか馬鹿にできない金額です。
子どもの場合は親が携帯電話料金を支払っていることがほとんどでしょう。いまはSNSで無料通話ができますから、普段の通話料金はあまり発生しないはず。そこに通話料金が出ると「お前これどこに電話したの?」「長電話するんじゃねぇよ」などと言われかねません。
そういう意味で、無料化は子どもにとっても通報しやすくなったと言えるでしょう。
www.mhlw.go.jp1 Tweet6953 Pockets児童相談所虐待対応ダイヤル「189」についてhttps://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/gyakutai/児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について紹介しています。
イタズラ通報が増える可能性もある
ところが、通話量が無料になるとかけやすくなる反面、面白半分出かける人も出てくると思います。まさかイタズラ目的で話したり、虚偽通告したりする人はいないと思いたいのですが、やっぱり一定数はいるんですよね。その神経が分からない。こんなことして何が面白いのでしょう。
虚偽通告を取り締まると「いやいや、やっぱり思い過ごしかも」みたいに通告を遠慮されてしまうかもしれないし、かといって「悪意のある虚偽通告」と定義して取り締まれば「悪気はありません。ほんとにそう思いました」などと逃げ道を与えかねないし。
189が誰のためのものであるか、今一度考えてほしいものです。
189の会話の流れは?
電話してもいいよって言われても、何話したらいいか分からないよという声が聞こえてきますね。
でも、お店みたいに「この順番で注文しなきゃいけない」というルールはございませんので、普通に「近所の子のことで相談したいのですが」という話し方で大丈夫です。
どう話したらよいか分からない場合は、素直に「すみません、相談したいのですが何からお話したらよいですか」と質問すれば誘導してくれます。
相手は意地悪がしたいんじゃなくて、「今その子どんななの?」が知りたいのですから。
189は被虐待児を守るためのもの
電話の向こうには「子どもを守りたい」という気持ちでお話を聞いてくれる方がいらっしゃるわけですから、そんなに構えなくても大丈夫です。聞きたいことは向こうが聞いてくれます。
もちろん匿名での通報も可能です。「匿名にしたい?なんでですか?」とは聞かれません。そうですか分かりましたと、普通に受け付けてくれます。
でも、繰り返しになりますが、この電話は被虐待児を守るためのものです。イタズラ電話はご遠慮くださいしないでください。その分回線が圧迫されますし、相談員さんもその対応に追われてしまいますから。
それでは、今回はこの辺で。
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