居場所が無い冬休み

こんにちは!
仮り暮らしの徳永です。

今日はクリスマスイブですね。冬休み中のお子さんたちもいると思います。

「普通の」家庭の子どもなら冬休みはお年玉がもらえて親戚中から「大きくなったねぇ~」とちはほやされて、なんならスキー旅行に行って、クリスマスに年末年始にと特別感も味わうことができて、これで宿題さえなければなぁと思えるような楽しい毎日を過ごせると思います。

普通じゃない、つまり虐待を受けている子どもたちにとっては、約3週間という長い毎日を虐待親と過ごさなければいけない苦の連休です。ご飯を作ってもらえない、理由もなく叩かれる、あるいは無視される、暴言を聞かされる、レイプされる。貰ったお年玉も親に奪われる。冬場に裸で外に出された、冷水シャワーをかけられたなんていう虐待もありますね。

子どもにとって、相談できる大人と言われてパッと思い浮かぶのは、親か学校や習い事の先生くらいです。その頼れる場所が頼れない場合、どうしたらよいのでしょうか。

子ども食堂や居場所支援はようやく新聞や雑誌などで取り上げられてきましたが、子どもたちが読むであろう漫画雑誌やファッション誌にそういう相談場所のことが書かれているかというと、書かれてませんよね。

どこに行けばいいの?

子ども食堂や、子どもの居場所として開放している所に行きましょう。自分が住んでいる市区町村にあるかどうかは、例えば「千葉県千葉市 子ども食堂」とか、「中学生の居場所 千葉県千葉市」のように「市区町村名 ●●」といったキーワードで検索するとヒットします。

こういう所は多くが無料もしくは数百円程度の費用で、長時間を過ごすことができる場所です。お家に居たくない子どもたちは、ぜひ利用してみてくださいね。

どんな相談場所があるの?

Twitterで「死にたい」「家出したい」と言うだけでは何も変わりません

ほとんどの場合は、本当に殺されるか、レイプされるか、殴る蹴るの暴力を受けるか、薬物を盛られるか、自分の顔写真や裸の動画をネット上に上げられるか、詐欺や犯罪に加担させられるかです。

自分なんかどうなってもいい、いっそ死にたい。そう思うのなら、子ども食堂や居場所支援に行くか、あるいは「いのちの電話」とか、チャイルドラインとか、そういう所に電話やメールをしてみましょう。匿名で相談できますし、電話料金は無料のところもあります。

「どうせどこも同じだ」「電話しても何も変わるものか」と思うかもしれません。本当にそうかもしれませんが、そもそも、アクションを起こさないと変わるものも変わりません

SNSは沼に注意

「死にたい」「消えたい」と発信した時、他人のコメントから気持ちが上向いて物事にポジティブに向き合える人と、悪い方向に受け止めて気持ちが沈み込み、ネガティブにしか周りを見ることができなくなる人がいます。

例えば、「死にたい」と発信して「私も死にたいです」とコメントされた時、「みんな死にたいくらい大変なんだな。でもみんな生きてる。私も頑張ってみよう」とポジティブに捉えるか、「みんな死にたいんだな。一緒に死のうかな」「私もこの人と同じだ。じゃあもう何もしなくてもいいんだよね」などとネガティブに捉えるかです。

どちらも届いたコメントは同じものですが、自分自身がどう考えるかによって結果が左右されます。解決策は意外とその辺に転がっているものですが、物の見方が歪んでいると気付くことができません。

そういう沼にはまりやすい人は、SNSはやらない方が良いでしょう。どんどん深みにはまっていって、自力で抜け出せなくなりますよ。それよりは、チャイルドラインなどに相談した方がよっぽど良いと思います。

 

それでは、今回はこの辺で。
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