こんにちは!仮り暮らしの徳永です。
今回のお題は「あんたお姉ちゃんなんだから」です。
*ここでは「お姉ちゃん」「妹ちゃん(妹)」表記に統一します。
私が何かに付けて言われていた言葉です。私が長子になったのは別に自分から志願したわけでも誰かから指示を受けたわけでもないんですがね。妹の学資のために借金させられた時でさえ「あんたお姉ちゃんでしょ!?」でした。
というとまるで私がドケチのように思われますが、私が短大に入学した時点で次は妹の分が来ると分かっていたのだから何かしらできることはあったんじゃないの、お姉ちゃんだから妹の面倒全部見なきゃいけないの?私はワタシで奨学金の返済があるんだけど。が私のキモチだったりします。
サラ金は借りた翌月にはもう返済開始ですよ。奨学金返済+サラ金返済ですよ。親の入退院に伴う生活苦もあって、借金は20歳から8年引きずりました。あの子結局1年で中退して彼氏と一緒に蒸発しましたし。
あんたお姉ちゃんなんだから
は禁句だと思います。長子は、好き好んで長子として生まれたわけじゃないからです。「お姉ちゃんだから」我慢しなさい、「お姉ちゃんだから」譲ってあげなさい、「お姉ちゃんだから」妹より頑張りなさい。「お姉ちゃんだから」先に謝りなさい。果ては上の子と会話中でも下の子が泣けば、無理やり会話を切り上げてゴメンネの一言もなしにすっ飛んでいく。
理不尽だと思いませんか。自分だって子どもとキャッキャして遊んでる時に子どもに突然「もーいい一人で遊ぶからあっち行っててー」なんてそっけなくされちゃったら、「ん、ん?どうした?」ってなりますよね。
「上の子が赤ちゃん返りしちゃってー」とお悩みの親御さん、何かお心当たりはありませんか。
大人になった今は言ってることが分からないわけじゃないけど、でもそうやって育った子どもは、少なくとも徳永は「理不尽だと思ってる」と思います。思わないわけがない。子どもはそういう面で大人ではありません。何をしてても誰と一緒であっても、まず自分を一番に見てほしいのです。
赤ちゃん返りはどうして起こる?
下の子に対する嫉妬や、もっと親に甘えたいという気持ちの表れです。
何でもかんでも我慢させられ譲らされいい子であることを求められ、しかも「お姉ちゃんだから」それが当たり前みたいな親と下の子の態度。
例えば「お姉ちゃんもやりたかったのにね」と親からの一言だけでもあればまだマシだったはずですが、言われた言葉は「こら、お姉ちゃんにありがとう言った?」からの形だけの「アリガトウ」。この場合、とりあえず言っとけ、な気持ちはバレバレです。
はたまた、「もうその歳なんだからできるでしょ」を求められてばかりで甘えることができない。それなら、「できない」って言えばいいんじゃない?と考えるでしょう。子どもは「自分が赤ちゃんだった時はなんでもやってくれた親」を覚えているのですから。
そりゃ赤ちゃん返りしますよ┐(´-`)┌
徳永もそれで育ったので、「妹に対して優しくしなさい」「お手本を見せなさい」系の言葉は今でも納得できません。思いやりの心?妹は姉を思いやらなくていいのかよ。妹がそんなに偉いのか。妹に手本を見せろ?そんなもん自分で考えてどうにかするように育てろよ、と。ひどくなると下の子にとられないように狂暴になったりします。誰だって自分のものを横取りされたら嫌でしょ。
それに、「あんたお姉ちゃんなんだから」を多用していると「お姉ちゃんなんだから」という言葉に過剰に反応して、妹を乱暴に扱うようになるかもしれません。私のようにね( ̄▽ ̄)フフフ
あ、物心ついた頃から抑えられていた子は赤ちゃん返りも何もありません。そもそも最初から何も求めません。期待もしません。サイレントチルドレン(ベビー)です。
長子が自発的にそうできるように言葉をかける
「妹ちゃんがやりたいんだって。貸してあげなさい、あんたお姉ちゃんなんだから」は理不尽ですよね。じゃあ、「妹ちゃんがやりたいんだって。いつになったら貸してあげられる?」はどうでしょう。
「妹ちゃんは小さいんだからあんたが見てないとだめでしょ!」は理不尽ですよね。じゃあ「妹ちゃんのこと、私の代わりに見てあげられる?」はどうでしょう。
モノは言いようです。でも言えばいいってもんじゃないですよ、それをやってくれたら手放しで喜んで頭を撫でて目を見てアリガトウするまでが「依頼」です。
誰だって強制されるのは嫌ですよね。人に強制されるか、それとも自分から動くか。やるのかやらされるのか、大人からしたらじれったいでしょうけれど、それは子どもも同じです。
子どもが大きくなってもやることは同じ
長子だから下の子に何を言ってもやってもいいなんて、ありえないですよね。逆に、下の子だから甘やかされて何でもかんでも優先されるのも、おかしいですよね。どちらかを窘めるのも「子どものうちは」親の役目だと思います。できるかぎり公平に。
できない場合は相談してください。相談機関は、仮り暮らしもですが、そのお気持ちを受け止める場所です。
親が上の子下の子どちらかの肩ばかり持って一緒にきゃいきゃいするのも、一方的な喧嘩を見て見ぬふりするのも、された側からすればいじめです。子どもは親や家族すらも信用できないし頼っちゃいけない、と思うでしょう。
常に子どもの動きを見ててとは言えませんが、なんかおかしくないか、と気づくことはできるはずです。
それでは、今回はこの辺で。
ご意見・ご質問・記事リクエストは仮り暮らしHPまで!