親の体罰禁止

こんにちは!仮り暮らしの徳永です。

今回のお題は「(親の)体罰禁止条例」というぶっとんだ条例についてです。私はこのニュースを見た時、「何を言ってるんだろこの人たち」と思いました。同時に、馬っ鹿じゃないの、とさえ思いました

禁止で済むなら警察はいらねえYO。

体罰禁止の条例は親の躾と体罰を混同している

これこそナンセンス、頭ごなしだと思います。所詮お役人はお役人かと世間に知らしめてしまいました。なんでもかんでも決めりゃいい、処分すればいいってもんじゃないです。いちいちあれはダメこれはダメと言われないと物事のやって良い悪いが分からない人間しかいないのでしょうか

そもそも虐待が発覚した時に親に与えられる罰はすでに用意されています。これじゃ親が委縮してしまって満足な子育てができません。

禁止したら体罰はなくなりますか?なくならないです。人の心は縛れません。現に今も、どこどこで何歳児が虐待されたというニュースを見ない日がありませんよね。

ところで、虐待と躾は下記のように明確な違いがあるんですよ。ご存知でしたか?

★虐待、暴力


・子どもが悪さをするしないは関係ない。
・子どもが良い子であろうとなかろうと関係ない。
・とにかくなんかむかつくから殴る、罵る。
・子どもの存在自体が迷惑、気に入らない、消えてほしい。
・目的は痛めつけること、一から十まで服従させること。
・こいつのせいで今こんなに苦労してる。好きなことできない。

★躾


・子どもが将来、後ろ指を指されないようにしたい
・子どもが大けがを負うのを防ぎたい
・物事の善悪を教えたい
・目的は服従や痛めつけることでなく分かってもらうこと

例外はあります。先の野田市の父親母親なんか、まさしく例外ですよね。

でも体罰防止条例容認派は、躾と虐待の違いが分かってません。その目的が本当に躾のためなのか、服従させることなのかで違うのです。躾をするのと服従させることって、違うでしょう。

体罰反対派・肯定派の意見は

★反対派
・子どもの心が歪む
・恐怖や苦痛をもって分からせなくても言えば分かる
・体罰を伴う子育ては優しい子に育たない
・暴力的な子に育つ
etc

★肯定派
・自分が痛みを知っているからこそ人の痛みを想像できる
・言葉で言って分からない年齢の子どもは身をもって痛みを経験しないと分からない
・体罰を受けても性根が優しい人はたくさんいる
etc

私は肯定派の考えです。「体罰を受けた子は暴力的」は極論だと思います。体罰だらけの時代を経て現代があるのですから、この理論がまかり通るなら、みなさん例外なく暴力的なはずです

「たたかなくても言えば分かる」ですって?過剰なしつけは虐待ですが、叩かないと分からないことだってあります。徳永はこの考え方で議論する気はさらさらありませんが、主張はさせていただきます。

ただし勘違いしないでいただきたいのは、叩けば分かってくれるわけではない、ということです。人間は教育によって人間になるのです。意味が分からなかったらググってください。大事なことが書いてあります。

条例で禁止するのでなく相談できる雰囲気づくりをするべき

親が子育てについて相談できる場がありません。自分の親や友人に相談できるならそれが一番いいですが、それが出来ない人はどうでしょうか。

ここで言う「場が無い」とは、窓口の有無ではありません

「相談したきゃ来れば?」な雰囲気のことです相談しようと思っても、遠い市役所や保健所まで行かなきゃいけないとか、毎週何曜日の何時からと決まってたり、特定の担当者にしか相談できなかったり、相談料は1回いくらとか有料だったりで、なかなか思い立ったその日に相談することができない。

もっと言うなら、「これくらいのことで相談に来るなんて」「そんなことも分からないの?」「私の言うことが聞けないの?」という攻撃的な相談員さんも問題です。相談しに行ったのにどうしてアレコレ言われなきゃいけないのさ、となっても不思議ではありません。徳永ならクレーム入れます。

相談窓口はあるよと謳いつつ、「自分から行かなきゃいけない」「行ったら行ったで、自分のことを否定されそう」「時間の無駄」という雰囲気はまだまだ色濃く残っていますので、その役割を果たし切れていないと思います

体罰だ暴力だと騒ぐ前に、親がどういう状況に置かれているのかを知り、適切な助言ができる体制づくりの方を急いでいただきたいものです。

相談が必要な人が自ら相談に行く割合ってどの程度か分かってるんでしょうか。いっぱいいっぱいな時に、「そうだドコドコに相談しに行こう」と思えるでしょうか。

得体のしれない、何を言われるか分からない、下手したらこっちが説教を食らって不愉快な、悲しい気持ちになるかもしれない電話窓口に電話しようと思える人は、全体の何割くらいでしょうか。

相談員が自分と同い年かちょい上くらいの人だった、というのも壁になると思います。徳永だったら、自分と同年代の人には絶対相談したくありません。

「この人、私と同じくらいなのにできるんだ」とか、「えっこの相談者、あんまり年齢変わらないじゃん。こんなところ来るなんて、引くわー」と思われていたらと思うと、恐怖です(実際はそんなことないですが)。

おじいちゃんおばあちゃんぐらい歳が離れた人に相談に乗ってもらう方が、歳の差や雰囲気が手伝って話しやすいと思うんですよね。訪問営業みたいに一軒一軒回って「育児どうですかー」と聞けだなんて言いませんが、もう少し、「どうやったら相談窓口を利用しやすいか?」を考えていただきたいものですね。

それでは、今回はこの辺で。
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