こんにちは!仮り暮らしの徳永です。
今回のお題は「親に余裕が無い」です。
今時の親御さんは、なんというか、子育てでキツイしんどいを発散する場が無いんじゃないの?と思うんですよね。そして行き詰って子どもに攻撃的になってるケースもあるんじゃないかなぁと思いました。
人間だれしも、心に余裕が無きゃ他者に優しくすることが難しい生き物です。似たような言葉として、衣食足りて礼節を知る、という言葉がありますね。
要因
*画像はイメージです。
・核家族化
・共働きが一般的
・低賃金のくせに生活費が高い
・貧困
・長時間労働
これだけぎゅーぎゅーに締め付けられて、心に余裕がある親御さんは少ないと思います。
不適切な育児本の蔓延
「頭の良い子に育てる本」「年収何億円の子どもに育てる」「子どもの才能を発掘する」といった、完璧超人なヒトを「造ろうとする」育児本があふれかえっているのも一因です。
今の親は身近なところに子育てで困った時に相談できるところが無い、もしくはハナからあてにしていない、だから本を頼りにする、という傾向があります。
そして「本のとおりにしたのに良い子にならない」が1冊2冊ならまぁ本が悪かったんだと思うのでしょうが、何冊も読んだのにまったくお話にならないようだと、いずれ「本じゃなくてこの子がダメなんだ」と思うようになります。
ウン万歩譲って完璧超人なウルトラロボットを造るためだけに妊娠・出産したならまぁ分かるような分からないような、となりますが、ほとんどの親御さんはそうでないはずです。初心にかえっていただきたいですね。
孤立
子育てをなぜか自慢話か何かのように語り、それに劣る人をけなそうとする人間がいます。ウチの子は頭が良くて、とかスポーツが得意で、とか。
そういう人間の中で子育ての悩みを相談しようものなら、たちまち「あの親子は出来損ない」というレッテルを貼られてしまう。人間は自分より劣る人間を見ると安心するというか、優位性に酔う傾向にありますからね。
もしくは、子育ての悩みを相談してねと謳う窓口に行っても、無駄に偉そうなおばさんから何の役にも立たない説教をくらって嫌な思いをした、とかで孤立している人が多いと思います。そんな思いをした人に向かって「相談窓口はここにあるよ」と言ったところで、誰が行こうと思うでしょうか。
今の日本は、すこしでも間違えるとすぐ追い詰められてしまう世の中です。
人は自分に余裕が無いと他者に優しくすることができません。
虐待が増加しただのなんだの騒ぐ前に、こういう面をもっと真剣にとらえていただきたいですね。外野がいくら騒いだところで、政界の人がちゃんと動いてくれない限り、問題は解決しません。
ご意見・ご質問・記事リクエストは仮り暮らしHPまで!