こんにちは!
仮り暮らしの徳永です。
今回のお題は「性的虐待しても無罪!?」です。
これは、2017年当時、父親が19歳の自分の娘を性的に虐待していたのに対し、一審の裁判官があろうことか「ほんとに抵抗できない状態だったの?抵抗しようと思えばできたんじゃないの?」として無罪を言い渡したものです。ちなみに性的虐待は娘さんが中学2年の時から続いてたそうです。
徳永がこのニュース記事を見た時、開いた口が塞がりませんでした。腸が煮えくり返りました。これは徳永個人の心情ですが、こんなのがまかり通るだなんて言語道断です。ありえません。
先の記事に書きましたが、オレンジリボンキャンペーンのきっかけになった児童虐待死事件は、児童虐待に対して諸機関が適切な対応を取[ら]なかったから子どもが死んだんです。このキャンペーンを開催するのは児童虐待防止推進月間で、その期間中は児童虐待について広報・啓蒙活動してるんです。
児童虐待防止推進月間の制定は2004年です。いま2019年です。15年が経過しています。15年っていったら0歳児が中学3年生~高校1年生、もしくは社会人になれるくらいの期間です。
これは徳永個人的な心情です。
15年間も広報・啓蒙してたにもかかわらず、これですか?
ちなみに時の裁判長は御年59歳。件の父親は49歳です。
二人とも50年も生きてきて、これですか?
人として大事な何かを、どこかに落としたまま歳だけ取ってしまったんでしょうか。
児童憲章って何?
せっかくですから、このブログでも取り上げます。
児童憲章は、昭和26年5月5日の子どもの日に、時の内閣総理大臣が招集した「児童憲章制定会議」で制定されました。構成メンバーは当時の国民各層・各界の代表です。
以下、文部科学省のHPから引用します。
われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。
一 すべての児童は、心身ともに健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される。
二 すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもつて育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。
三 すべての児童は、適当な栄養と住居と被服が与えられ、また、疾病と災害からまもられる。
四 すべての児童は、個性と能力に応じて教育され、社会の一員としての責任を自主的に果たすように、みちびかれる。
五 すべての児童は、自然を愛し、科学と芸術を尊ぶように、みちびかれ、また、道徳的心情がつちかわれる。
六 すべての児童は、就学のみちを確保され、また、十分に整つた教育の施設を用意される。
七 すべての児童は、職業指導を受ける機会が与えられる。
八 すべての児童は、その労働において、心身の発育が阻害されず、教育を受ける機会が失われず、また、児童としての生活がさまたげられないように、十分に保護される。
九 すべての児童は、よい遊び場と文化財を用意され、悪い環境からまもられる。
十 すべての児童は、虐待・酷使・放任その他不当な取扱からまもられる。あやまちをおかした児童は、適切に保護指導される。
十一 すべての児童は、身体が不自由な場合、または精神の機能が不充分な場合に、適切な治療と教育と保護が与えられる。
十二 すべての児童は、愛とまことによつて結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。by 文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1298450.htm
この児童憲章にもあるように、
すべての児童は、守られるものです。
すべての児童は、人として尊ばれるものです。他にもいくつもありますが、
すべての児童は、よい遊び場と文化財を用意され、悪い環境からまもられるものです。
すべての児童は、虐待・酷使・放任その他不当な取扱からまもられるものです。
すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもつて育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられるものです。
守られてますか?
尊ばれてますか?
性的虐待の加害者に無罪はありえない
今回は性的虐待について言いますが、それを受けている子どもたちは全国にたくさんいます。今この瞬間も虐待を受けています。この児童憲章にあるように守られてはいません。尊ばれてもいません。なんなら「このガキが俺を誘ったんだ」くらい言われます。
この子達はこの先の長い人生、本人が昇華するまでずっと、虐待を受けた記憶が常につきまといます。ちょっとやそっとじゃその傷は癒えません。ことあるごとに思い出し、自殺してしまうほどです。
無罪なんてありえません。性的虐待の加害者もこの裁判官も、とびきり目の粗いヤスリを巻き付けた電動ドリルか何かでお尻の穴を延々とえぐられでもすれば、ちょっとは気持ちが変わるでしょうか。徳永個人的には、この裁判官も「心理的虐待の加害者」の1人に数えています。
さて、この事件の控訴審 初公判が、本日(2019/10/28)ありました。徳永もこれに注目しています。
それでは、今回はこの辺で。
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