子どもの「大人化」

こんにちは!仮り暮らしの徳永です。
今回のお題は「子どもの大人化」です。

いわゆるアダルトチルドレンですね。彼らは家の中で、時に家族の世話役になったり、家族を笑わせたりします。もっと詳しく言うと5タイプあります。

アダルトチルドレンの種類

  1. 英雄(正しくはヒーロー[優等生]
    親から評価されたいがために超頑張る。頑張るので勉強とか優秀。頑張りすぎて疲れてしまうが、頑張るのをやめると親から評価されない(=自分という人間は無価値になってしまう)ため無理しがち。見捨てられ不安が強い。結果オーライタイプ。できない人間は誰であろうと無価値。自分よりできない人を見下す。
  2. 悪者(正しくはスケープゴート[問題児]
    不良。暴力だったり、人を束縛したり。そう振る舞うことで自分の存在を主張している。しかし基本が暴力的なので周囲の人間はむしろ離れていくという悪循環。なので「世の中に自分という存在は不要」と思いがち。孤立しやすいので寂しがり
  3. 透明人間(正しくはスケープゴート[問題児]
    とても大人しい。家族を刺激して自分に火の粉が飛んでこないように、とにかく息をひそめる。あまりにも大人しすぎるので親からすれば「手のかからない良い子」だが、構われなさすぎて「自分はどうでもいい存在」と思いがち。家族関係が常に緊張している
  4. ピエロ(正しくはクラウン[道化師]
    わざとおどけたり、かわいらしい仕草をして家族の緊張をやわらげる、家族のムードメーカー。自分の振る舞いで家族の機嫌や緊張感が変わるので、常に空気を読んでいる。自分を卑下したり、自分は本当はどうしたいのかが分からなくなることもある。
  5. 世話焼き(正しくはケアテイカー[お世話やき]
    片親家庭において、いない方の親になろうとしたり、きょうだいの保護者役を担ったりする。基本的に家族が優先で献身的。自分のことは後回しなので、「本当に自分がやりたいこと」「本当の自分の感情」が分からない。虚無感を感じることもある。

どうしてアダルトチルドレンになるの?

機能不全家族で育った影響です。子どもは周囲の状況を本当によく見ています。だから大人の「こうあってほしい」という気持ちを敏感に感じ取り、そう振舞おうとするのです。

結果として、例えばこのように子どもの人格形成に多大な影響をおよぼします。

・自分の感情が分からない
・自分の意見がない
・常に虚しさを感じてしまう
・自分には価値がないと思ってしまう。自分が嫌い
・完璧を求めすぎて苦しむ
・相手との距離感がうまく取れない(すぐに依存したり、なかなか友達になれなかったり)
・常に相手の顔色をうかがってしまう
・損得で人を判断してしまう
・人に自分のことをさらけ出せない
・幸せだと罪悪感を感じてしまう
・寂しさを埋めるため、何かに依存しやすい
引用:せせらぎメンタルクリニック http://seseragi-mentalclinic.com/adultchildren/

もはやアダルトチルドレンはどこにでもいる

仮り暮らしに相談してくれる子どもは中学生〜高校生が多いですが、どの子もとてもその年齢の子とは思えないほど大人びていて、自分の考えをしっかり持っています。例外なく。もしかしてアダルトチルドレンなのかな?と思ってしまいます。

家庭に問題があるとどうしても人より早く大人になってしまう。子どもはそのことに無自覚なまま成長し、家族は周囲からの「お宅の子は良い子ですね、お利口さんですね」という言葉で鼻高々。そのくせ子どもが暴力的になってしまったら徹底的にやっつける、もしくは「手に負えない、もう知らん!」といって無視。

三つ子の魂百までといいますが、思春期までどう育ったかも同じくらい大切です。家庭がぎすぎすしている親御さん、ぜひカウンセリングでもなんでも行って、どんな家庭を築きたかったのか思い出していただきたいですね。

それではこの辺で。
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