11月は児童虐待防止推進月間です

こんにちは!
仮り暮らしの徳永です。

今回のお題は「児童虐待防止推進月間」についてです。

児童虐待防止推進月間って何?

厚生労働省によると、「期間中に児童虐待防止のための広報・啓発活動など種々な取組を集中的に実施するもの 」です。

どんなことをするのかは都道府県ごとに違っていて、フォーラムを開催したりポスターやリーフレットを配布したりする所もあれば、マラソンを開催したりお祭りに乗じてって言うと下心みたいになっちゃいますが、まぁお祭りの場で周知する所もあります。

厚生労働省の言うとおり、広報・啓蒙活動に力を入れますよ~な期間ですね。「~など様々な…」という文言なので、それ以外も集中的にやってると思います。目に見えないだけで。

よく耳にする「オレンジリボンキャンペーン」は、この推進月間中に開催されます。

オレンジリボンって何?

児童虐待防止のシンボルマークです。キャンペーンリボンとも言います。乳がん早期発見ならピンクリボン、女性DV問題ならパープルリボンなど、色々なシンボルがありますね。ご興味を持たれた方はぜひ「キャンペーンリボン」で検索を。

なお、オレンジリボンは児童虐待防止を訴えるものです。2004年に栃木県で幼い兄弟が虐待を受け死亡した事件がきっかけとなり、「オレンジリボンキャンペーン」として全国に活動が広がりました。

今年の11月も、全国各地で色々なものが見られますよ。

栃木県の児童虐待死事件について

今が2019年です。この事件は2004年にニュースになりましたから、もうあれから15年ですか。犠牲になった兄妹は当時4歳と3歳、生きていれば19歳と18歳です。

どんな事件だったかを簡潔に書くとこうなります。むごいです。

何度も何度も父親の友人から暴行を受けていた。

・その顔を見たコンビニの店長さんが警察に通報、いったんは保護されるも、周囲の諸機関が適切な措置を取らなかった

・9月11日にガソリンスタンドで再び暴行を受け、車の中でもさんざん暴行を受け、息も絶え絶えの状態で、橋の上から川に投げ込まれて幼い命を奪われた

by 認定特定非営利活動法人 児童虐待防止全国ネットワーク(引用)
http://www.orangeribbon.jp/about/orange/genesis.php

徳永はこれを見て、いつだったか似たような児童虐待死事件があったよなと思いだしました。読者の皆様も感づかれているかと思います。

野田小4女児虐待事件です。犠牲になった女の子もまた、周囲の諸機関が適切な対応を取らなかったために起きたものです。

忘れてません。小学校の「秘密は守ります」と書かれたアンケートに答えてSOSを発信したのに、親の剣幕に屈した教育委員会が親にアンケートを渡してしまったことを。一時保護した児童相談所が、何をどう思ったか「親元に帰す」という選択をしたことを。結果としてこの子は死亡しました。

こっちも忘れてません。目黒女児虐待事件です。「あそぶってあほみたいだから」とか、「もうゆるして」とかの手紙を書いたのは5歳の女の子ですよ。

この子は産まれた香川県で二度も一時保護され、二度とも自宅に帰され、引っ越した先の都内でまた虐待を受けて衰弱し、死亡したのです。

これは、最初に虐待を認知した香川県の児相が、引っ越し先を管轄する児相に詳細を共有したのに、引っ越し先を管轄する児相が「緊急対応の必要なし」と判断したために起こりました。香川県の児相はファックスや郵送、さらには電話で再三にわたり連携していたにもかかわらず、です。

彼らの言い分はネットにあふれてますからぜひご覧ください。きっと腸が煮えくり返ることでしょう。

どちらの事件も、毎年やっているオレンジリボンキャンペーンは何のためにあるのだろうかと思わずにはいられないものです。11月の児童虐待防止推進月間中は、過去に起きた虐待死事件にスコープを当てて、もう一度気持ちを新たにするべきではないでしょうか

 

今回はこの辺で。文中のリンク切れはご容赦ください。
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